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北杜夫さんのこと    [想い出]

先日、北杜夫さんがお亡くなりになりました.
北杜夫さんについてはちょっとおもしろい想い出があります.

中学2年のある放課後、友達のタナカ君と歩いていたら、国語担当の
勝村先生が帰宅するのを発見しました.
当時もう60歳くらいだったでしょうか、広い見識とユーモアも持ったベテランの
先生で、ワタシは好きでした.
2人で先生の家までこっそり尾行しようということになり、西田町の先生の
自宅まで後をつけていったのですが、タナカ君が先生に見つかってしまい、
「おお、タナカじゃないか、寄ってけ寄ってけ」と言うのでお邪魔することになりました.

どんな話をしたかまったく忘れてしまいましたが、帰り際に先生が、「読みたい本を
どれでも1冊持ってっていいよ」と大量の蔵書を指さしました.
ワタシはその中から北杜夫さんの『どくとるマンボウ昆虫記』を選びました.
昔からファーブルの昆虫記を繰り返し読むほど虫が好きでしたし、どこかで北さんの
「どくとるマンボウ」シリーズはユーモアに溢れていておもしろい、という話を聞いた
ことがあったので、それを選んだのです.
それは先生の息子さんの本で、もう独立して家を出てしまったので、いらないから
あげるよ、ということでありがたく頂戴しました.

なるほど、中学生にも十分わかるほどおもしろく、昆虫記というけれどファーブルの
それとはまったく違って、昆虫好きな北さんの想い出をベースにしたエッセイ、
という内容でした.
それ以来、北さんに興味を持ち、「どくとるマンボウ航海記」「あくびノオト」
「怪盗ジバコ」「奇病連盟」「船乗りクプクプの冒険」などユーモア系の作品を
立て続けに読みました.
高校になってからは星さんや筒井さんに傾倒してしまったため、氏の代表作である
「楡家の人びと」や「夜と霧の隅で」などの純文学作品を未読なのは大いなる損失
と言えましょう.いつの日か読んでみたいものです.
楽しい作品をありがとうございました.
そしてきっかけを作ってくれた勝村先生にも.
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